大和にある青木工務店社長の日記

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カテゴリ:日常業務( 275 )


2018年 11月 28日

焼杉製作社内レクチャー

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葉山町K邸では外壁に焼杉を張ることになり、社内で実際に杉板を焼いて作る事になりました。焼杉の外壁は関東ではあまり見ませんが、中国地方では比較的見られる仕上げです。
裏の駐車場を作業場にするので、消火機器なども準備をして、消防署にも届出をして準備完了です。
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昨年に燃やし系設計事務所、桜設計集団の安井さんから教わった方法をスタッフに伝授しました。杉板3枚を縄で結び、新聞紙数枚でしっかりと焼杉が作れる事にみな疑心暗鬼な様子でした。
しばらくすると上からもくもくと煙が上がってきます。
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温度が上がると上まで炎が上がってきます。板同士が重なる部分は焼きムラになるので適度に工具を使って隙間を作り万遍なく焼きます。縄はビニール紐だとすぐに焼き切れてしまうので本物の縄を使います。
中が燃えていても板の外側は触っても火傷はしません。その特性が木材の良い点であり火事では安全に避難できるのです。
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仕上がりはご覧の通りです。
スタッフがコツを掴んで効率的に仕上がりが良くなっていきました。青木工務店でも今後は焼杉外壁の要望も増えていきそうです笑笑


by yamato-aoki | 2018-11-28 07:47 | 日常業務 | Comments(0)
2018年 09月 28日

雨の日の打ち合わせ

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 先週の金曜日は雨の日に合わせて屋根工事を行う板金屋さんと屋根メーカーのJFE鋼板さんと打合せを行いました。これから上棟する2件の現場の屋根について、板金屋さんも相模板金さん、監物板金さんとそれぞれ打ち合わせを行いました(長時間お疲れさまでした)。
 屋根形状は厳密に寸法などはすべての現場でバラバラです。従って必ず現場加工を行うことになります。また、屋根と壁の取り合い部分や、屋根の始まる部分、一番外側の部分など形状によって仕上がりの表情は様々です。屋根は「雨漏りをしない」という大前提の元に、どれだけ綺麗に無駄なく複雑にならないように各所を納めていくか考えていきます。今回の打ち合わせでは設計、製品、現場とそれぞれのプロがああじゃない、こうじゃないと考えて細かな部分も煮詰めていきました。出てくる意見も皆さんの成長を感じられて嬉しい気持ちでした。
 そして、職人さんの代金について「高い」と思われる方もよくいらっしゃいますが、板金屋さんのように雨の日ではほとんど仕事にならない人もいることを忘れないでください。できるだけ晴れた日は現場で作業をして、こうして雨の日に打ち合わせをすると効率が良いのです。



by yamato-aoki | 2018-09-28 07:43 | 日常業務 | Comments(0)
2018年 09月 26日

化粧柱の番付振り

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先週の土曜日は朝から現場で使う化粧柱の番付作業を行っておりました。
「化粧柱」は見え掛りに使う柱の事を言います。つまり、構造材と仕上げ材を兼ねている柱です。真壁の部屋に使うこととなります。見え掛りに使うのだから、できるだけ節が無かったり目立たないように使う事を心がけます。
節は枝のあった痕です。木は当然に枝葉を伸ばし成長していくのですが、適度な時期に枝打ちという枝を取り除く作業を行って節を覆いかぶさるように木が成長して、節の無い表面が作られていきます。また、節の無い面をどんどん削っていくと節が現れることもあります。
柱を一本一本見ながら、建物のどこの柱にどの向きで使うかを考える作業が「番付」です。山からの恵みを適材適所に使い分ける作業は木と対話しているようでとても楽しいものです。どの面も節が無ければどこにどう使ってもそれなりに仕上がりますが、コストは膨大に膨れ上がります。家の中の柱で床柱や和室、玄関、居間など部屋ごとの「格」を意識しながら、背割れの向き、木目や色の違い、窓や家具で隠れる・隠れないなど節の位置などを見ながらできるだけ綺麗に見えるように考えて決めていきます。

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在庫で持っている化粧用の柱をどんどんと振り分けていきます。柱には製材所から予め化粧面(見え掛り面)の振り分けが書かれております。1面が節が無く綺麗で残りの3面が節が目立つものは「1面無節」、4面が節が無く綺麗ならば「4面無節」、1面が節が無く1面に小さな節がぽつりというものは「1面無節・1面上小(節)」といった具合です。2面でも隣接する2面に節が無い場合は「Γム(カネ無地」といった具合です。今回は吉野桧を使いますが、製材所によって振り分けの精度や材料の表情が少し違いますので最後は選ぶ人の目で決めるのです。特に重要な部分は、私の好きな製材所の「泉岡商店」のものを使いました。購入する丸太が太いので赤身の多い柱がとれ、また製材所で予め付けている化粧面の振り分けが厳しく、一般的には「無節」が「上小節」だったりします。またポーチ柱などは赤身が多い方が耐久性も高いので最適ですね。
造り手の思いがお客様へ届く様に、私たちも裏でいっぱい汗をかいて頑張ります。



by yamato-aoki | 2018-09-26 07:13 | 日常業務 | Comments(2)
2018年 08月 17日

2018年お盆休み明けスタート!

本日より青木工務店のお盆休みが終わり、通常業務を再開しております。休み期間中は皆様にご迷惑をお掛け致しました。お陰様で英気を養って皆が元気に出勤をしております。

多くの現場がお盆休み期間中も作業を進めておりましたが、事故など無く作業を続けておりました。お疲れさまでした。
さて、今年はこの後さらに忙しくなります。皆が健康で作業が進められますように!


by yamato-aoki | 2018-08-17 07:05 | 日常業務 | Comments(0)
2018年 07月 17日

2018年お盆休み明けスタート!

本日より青木工務店のお盆休みが終わり、通常業務外が再開されております。休み期間中はご迷惑をお掛け致しました。

お陰様で皆英気を養い、元気に出勤しております。現場も事故などが無く、作業の皆さんも元気に働いているようです。
この所は特に皆さんの健康が気になります。身体が資本。安全第一ですね。
今日も地鎮祭や諸々の業務が目白押しです。


by yamato-aoki | 2018-07-17 09:00 | 日常業務 | Comments(0)
2018年 06月 15日

名古屋の丸美産業さんへ

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朝から車をとばして名古屋まで。丸美産業の池戸さんから展示会のお誘いをいただいておりましたが、先約があったので前乗りして買付に来ました。翌日が本番なので会場は準備中なのですが、前乗りの特典(?)で良さそうなものを先に唾を付けることができます(笑)


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日本市場ではすっかりと品薄になっている米栂材は、丸美産業さんの強い仕入れルートでしっかりと確保されております。カナダの工場も火事があって操業が止まっているという事ですが、再開までの分を十分補えるだけの在庫を持っていたことも幸運だったそうです。私たちにとっても安定的に材料が仕入れられることが有難いですね。

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ヨーロッパから原木を仕入れたナラ材です。大径木でなければ出てこないナラ材の虎腑も綺麗に出ています。今後の青木工務店の在庫に入れていきます。
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こちらは中国付近からとれるナラ材です。比較的表情が大人しいので流通の方はこちらを多く買われるようですが、私はヨーロッパのナラを選びますね。

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丸美産業さんは浦安の東京中央木材市場さんに東京事務所があった時からのお付き合いです。
当時の担当者だった荒川さんと約15年ぶりにお会いして、今では本部長になられております(写真右、表情は硬いですがそれまでは絵笑顔だったですよ)。社屋も木造事務所だったので記念に撮影です。写真左は女性バイヤーで世界を飛び回っているチョウさん。皆さんの協力で私たちは良材をお客様宅にお届けできます。今回も良い買い物ができました!


by yamato-aoki | 2018-06-15 07:44 | 日常業務 | Comments(0)
2018年 06月 13日

2018年6月マルダイ売出し会

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昨日は富士のマルダイさんへ。年に6回の売り出し会に行って買付けをしてまいりました。
いつも材料を集めてもらってありがたいです。
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今回は息子の達也も初めて連れてきました。
木材のプロ、マルダイの佐野さんに抱っこしてもらいながらお勉強?
佐野さんにも達也と同じ歳のお孫さんがおります。抱っこも手馴れてますね!
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杉の板の上でもお勉強。
温かみや肌触り、香りや木目などしっかりと焼き付けておきます笑笑
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今回も素晴らしい材料がしっかりと買うことができました。最後に深沢社長も加えて記念撮影をしました!富士山は恥ずかしがって雲に隠れてしまい残念でした。


by yamato-aoki | 2018-06-13 07:55 | 日常業務 | Comments(0)
2018年 05月 15日

和風に見せる

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暮らしや文化の変化から、かつての日本家屋のような間取りや住まいを現代版で造るというご依頼は私は受けたことがありませんが、「和風で造りたい」というご要望はございます。私見ですが、和風に見せるには屋根が重要であると考えております。
現在計画中のとある住まいも平屋の和風外観でご要望を承っております。

シンプルな平面から単調になりがちな屋根を重厚に、重なり折り合うようにアレンジ。重心を下げるように下屋を廻して、、、。高さの変化も見た目だけでなく意味のあるものへと昇華させ、、、。と考えながら納得のいくものになるようにあれこれ直しております。実際に建ち上がるのが楽しみです!



by yamato-aoki | 2018-05-15 07:37 | 日常業務 | Comments(0)
2018年 05月 08日

GW明け業務再開!

青木工務店では昨日からゴールデンウィークが明けて、通常業務が再開しており、皆が元気に出社しております。
会社には皆で食べるお菓子などおいておく場所があります。旅行などに行くとお土産を買って来てくれるのですが、今回も多くのお菓子が積んでありました。現場帰りに会社に打ち合わせに寄った大工たちも食べたりしております。連休中も多くの現場が動いているので出勤をしていた人はお疲れ様でした。体調不良で休んでいた者も快方に向かって仕事復帰になります。

お陰様でこの先もフルスロットルで業務があります。休み明けにもお仕事のお話もいただいており有難いことです。この先は梅雨入り、そして暑い季節へと続きます。皆がケガや病気など無い様に!


by yamato-aoki | 2018-05-08 08:02 | 日常業務 | Comments(0)
2018年 02月 14日

構造計算のノウハウ

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青木工務店では、設計施工の現場は許容応力度計算を自社で行って構造の安全性を確認しております。その作業は建築士として私が現在担当しております。ここしばらくはこれから着工する現場の構造計算と温熱計算が続いており、パソコンの画面とにらめっこです。
プレカットのCAMとの連携で初期入力の負荷はだいぶ低減されたとはいえ、あれこれと調整をしたり梁を組み替えたりとバランスを取りながら目標となるスペックを満たしていくにはそれなりのノウハウとテクニックが必要となります。
大まかな流れは
①:意匠(仕上げの見せ方、天井の高さ)と設備納まり(排水管や電気配線など)を考慮しながら柱や梁の組み方、梁成や接手位置を考える。
②:①をプレカット工場に作図依頼。組み方(主に向きや金物との干渉)に無理がないか入力してもらい図面を起こす。
③:起こしてもらった図面のデータを構造計算ソフトに入れ、耐力壁の位置や水平構面の仕様を入力する。
④:水平構面の耐力不足により耐力壁線を増やす。
⑤:梁成を確認する。
⑥:接合部の耐力を確認する。土台のめり込みも確認。
⑦:基礎の入力、許容応力度計算。

③から⑥は行ったり来たりを繰り返す作業です。耐力壁を入るところにやたらに入れてもバランスが崩れます。高倍率の壁では接合部や梁に負担が大きくなります。そのあたりを適当に解釈して広告の謳い文句にしているのをよく見かけますね。
④では壁の種類を変えて固くしたりするのですが、耐力壁線間の距離が短くなると水平構面の負担が低減され一般的な構造で力を下に流しやすくなります。
⑤では硬い壁で曲げ応力が大きくなることが特に影響が大きいです。化粧梁となってしまう場合は梁成と組み方も配慮。同じ樹種でもJAS材にしてヤング係数を指定したり、見えないところには集成材を使ったりします。根本的に負担を分散するように組み替えることも行います。
⑥では集中応力となった接合部が無いかなどを確認して、できるだけ分散を試みます。場合によって耐力壁をわざと無くして接合部の負担を減らします。

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特に、上部構造についてはバランスを重視しております。
偏芯率(重心と剛心のずれ)は0.3以内が規定ですが、0.15以内が優良、私はできるだけ0.1以内を目指します。
①は何気に一番ノウハウが必要だったりします。特に青木工務店では意匠設計者と構造設計者が同じなのでスムーズなのですが、意匠設計者がこの作業をわかっていないと構造計画に相当無理が起こることがあります。開放的な空間で開口部を多く取り壁が少ない、スキップフロア、勾配天井、吹き抜けが多いというのは構造では全て不利な方向になります。そこを高次元にバランスを取ることが、技術者の腕の見せ所なのです。



by yamato-aoki | 2018-02-14 07:30 | 日常業務 | Comments(0)