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大和にある青木工務店社長の日記

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2007年 12月 03日

木材のJAS

いよいよ来年の秋には4号建築の建築確認の特例廃止が施工される。4号建築とは我々にとって身近な2階建までの木造住宅を意味すると言ってもいい。現在詳細な部分は未定だが、その中で気になる動きがある。
木軸の構造材をJAS材を指定しようとするというのだ。JASとはいわずと知れた日本農林規格協会。木材においてはJASの検査基準にかなった規格・システムによって工場がJAS規格工場と認定され、決められた規格で出された製品がJAS材となる。
得点としては、構造計算上JAS材は非認証材(無等級材)よりも2ランク構造上強いということになっている。品確法の施行時、日本住宅木材技術センターが配った資料のうち、「スパン表」においてみることが出来る。
しかし、世の中の木材の流通のうちJAS材は15%ほどでしか無い。また、ラミナと呼ばれる木片を接着剤で張り合わせた集成材はそのほとんどがJAS材である。集成材は木造を手掛ける大手ハウスメーカーをはじめ、分譲住宅などでも広く使われている。安定供給とコストとのバランスの為だ。これらの住宅にはJAS材指定となる法改正には何も影響が無い。なんだかきな臭いにおいがするではないか。
でも一般的な感覚として、今後木造住宅の構造材が集成材がメインとなることに普通の人は違和感を感じないだろうか。無垢の構造材のほとんどが締め出しを食らうのだ。青木工務店では国内・海外を問わずメインとなる木材には必ず製材所や山に足を運び、それに関わる人(人柄、考え)、設備(規模、ライン、乾燥、グレーディング)を確認している。そして何よりその製材所で出す材料の質を見る。そこにその会社の心意気があるからだ。その中には当然JASの認定では無いところも多い。でも、間違いなくものはいい。おかしな時には直ぐに責任者に連絡する。「何で変えたの?」
ビルダー側も材料管理を放棄した影響でこのような話が出てしまっているのだろう。でも、JAS指定は絶対に反対だ。土曜日に山田事務所の山田さんから、講演資料で意見を聞かれた際にもその事を強くお願いした。山田さんも違和感があるという。来年の春に上棟予定の現場も奥様の実家の山の木で家を建てることになっている。今年の初めに切り出しだ木を一年以上かけて製材まで行うのだ。当然JASではない。でも、それは何が問題なのだろう?

by yamato-aoki | 2007-12-03 08:18 | Comments(0)


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