大和にある青木工務店社長の日記

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2006年 04月 14日

オーストラリアサイプレスについて

 土台に使用しているオーストラリアサイプレスは青木工務店のこだわりの一つである。褐色の独特の甘い香りのする桧科の木材である。その葉は日本の桧と変わらない。産地はその名の通りオーストラリア。伐採や製材には政府のライセンスが必要であり、天然木でありながら枯渇しない材料である。そもそも関東平野以上の範囲の広大な台地で人の少ないオーストラリアでは植林し、管理することは不可能なのだ。
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 雨の少ない地域で、樹齢200年のシーズツリー(種木)を中心に自然に種が落ち、3年比較的雨の多い年には芽が出る。雨の少ない痩せた土地では木は目細に育ち、太らない。実際に今土台で使用している木はおおよそ樹齢100年だそうだ。
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 オーストラリアの昔の家では木を地中に埋め、掘っ立ての状態で上に建物を作っていた。その埋められている木こそオーストラリアサイプレスなのである。また、林の中にはいたるところに大きな蟻塚がある。シロアリのものである。そんな環境でも成分として自然に持っている毒でシロアリを寄せ付けないのがサイプレスである。
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 日本でも弊社、オムニツダ、オーストラリア大使館の協力でシロアリに対する耐久性試験結果でひのきやひばよりも一つ上のランクで正式に認定されている。自然木で、枯渇しなく、硬く、丈夫でシロアリにも強いこの木は正に土台のために生まれてきたといってもいい。
 上記のうんちくは現地に行った時に製材会社の社長のVicから聞いたことだ。人口50人たらずの小さな町にあるこの会社は村人の多くがこの会社に勤める。Vicは気さくなおじさんで話していても楽しい大好きな人だ。オーストラリアサイプレスはとても力の強い木で素性が悪いものはほとんど商品にならない。ただここ周辺のサイプレスは素性が良く、今まで使っていて気になったことがない。長い時の流れと広大な台地で育ったこの木がはるばる日本に来て日本の土台を守っているなんてすこしロマンを感じないだろうか。
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by yamato-aoki | 2006-04-14 17:36 | Comments(0)


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