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大和にある青木工務店社長の日記

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2012年 03月 09日

木造建築・木材の担い手

昨日は午後から、住宅金融支援機構のすまい・るホールにて、平成23年度「木のまち・木のいえ担い手育成拠点事業成果報告会」を聞きに行きました。これは林野庁と国土交通省の協同プロジェクトで、環境対策を背景に建築物の木造化が注目されている中、業界として崩壊の危機となっている木造の担い手を育成するプロジェクトです。今年度で2年目のプロジェクトでしたので、昨年もこの報告会がなされたそうです。その日は3月11日。そう、東日本大震災の日に、この報告会が行われている時間に大きな地震が起きたのでした。
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委員長は、我らが藤澤先生です。大学の恩師です。私も先生にめぐり合えなければ、今は大分違う考え方になっていたでしょう。若者へ温かい目で何でも教えてくれる方です。
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林野庁からは渕上課長が挨拶されました。少しお疲れのご様子でした。
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国交省からは加古木造振興室長が挨拶されました。人材育成の話はとても力強くお話されておりました。
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採択された中から12例を上げて、成果報告がなされました。全国色々、業界や取り組みも色々でした。興味深い事例が多く発表されておりました。
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東京都市大学の大橋先生も登壇され、活動をご紹介いただきました。木造を教えられる教員がいない、そして教員が学生に木造の魅力を伝えきれていないと問題定義をされておりました。木造建築に興味がある、様々な学校の学生を集めての大学の講義と実習をセットにした授業を半年間なされたそうです。私自身、実務的な木造の知識はほとんど社会に出てから身に付けたものです。構造のエキスパートの大橋先生がこの切り口で問題を意識されているとは、正直意外でした。先生の話をもっともっと聞きたくなりました。
青木工務店の若手にも、私や先輩社員の持っている知識を全てさらけ出すので、本物の技術者になってもらいたいですね。そして残念だったのが、技能者(職人)に対する実例が少なかったことです。もはや大工の数は一級建築士よりも少ないのです。大工以外の職種は更に少ないはず。その人たちが揃わなければ、木のいえ、木のまちは守れません。社会投資として技能者育成と、生活基盤の整備を行わなければ、この仕事が好きだけでは続けられません。

by yamato-aoki | 2012-03-09 07:25 | 講習会 | Comments(0)


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