午前中、輸入建材を取り扱う商社と輸入サッシメーカー(アメリカ人)がご来社され、打合せを行った。10年以上前、青木工務店は輸入住宅ブームに乗り、アメリカで買い付けた建材を日本の住宅に使用していた。
商社もアメリカ側も代が変わり、日本の状況も変わり話す内容は我ながら夢のないものではと思ってしまった。輸入サッシの多くは防火認定が取れておらず、昨今のコンプライアンスの精神から仕様に乗ってこないこと、日本独自の防犯性能基準などなかなかハードルは難しそうだ。ただ、アルミのシャッターと複合で認定は取ってみてはどうかなどいくつか提案もさせていただいた。元気のない日本のマーケットに目を向けてもらえることはありがたい。彼(アメリカ人)の人柄も好感が持て、何か手助けを出来ればと考えた。また商社の同行者は先代社長のお嬢さんで、先代は志半ばに病魔に倒れた方だ。気丈に業務に携わる姿にこちらも触発された。
夕方は仕事で大変お世話になっている方の奥様のお通夜に参列した。お子様はいないご夫婦であったが、飼い犬をとてもかわいがっている人だった。長年連れ添った相手がいなくなってしまう気分はどんなものだろう。喪主であるご主人が明るく振舞っている姿が心に焼きついた。