大和にある青木工務店社長の日記

teak.exblog.jp
ブログトップ
2017年 10月 11日

JBN中大規模木造WG・鶴岡市視察②

f0070542_15224655.jpg
視察2日目は、鶴岡市内でも積雪量2.5mを超える豪雪地帯に立つ朝日中学校を訪れました。
鶴岡市産材を中心に建てられた、鶴岡市の設計で本格的な大型木造公共建築となった建物です。

f0070542_15225009.jpg
現場担当だった若き女性技官の後藤さんに現場説明をしていただけました。
施工における仮設計画から、墨付け刻みまでの場所確保など、一般的には施工者に丸投げされてしまうような部分まで市の職員がしっかりと想定して、除雪機の格納倉庫などの利用提供をしたエピソードなども教えてもらえました。WGのメンバーも感心しきりでした。
f0070542_15225434.jpg
建物の構造や耐震だけでなく、積雪への耐荷重が一番大変だったようです。神奈川県で建てるよりも構造は大分ゴツイ形となります。一方で金物をできるだけ隠すようなディティールに配慮したと説明がありました。登り梁を支え重ねた材は隠しダボが入っているそうです。材料を縫っているボルトはせん断を負担していないとのこと。だから細めで良いのですね。

f0070542_15225739.jpg
柱は1階から2階まで伸びた平角で造られております。この材料を山から探して集めたと聞きました。

f0070542_15230199.jpg
体育館はシェルターさんの大断面集成材工法。
トップライトは雪割を兼ねての形状で、屋根は自然落雪で過重負担を減らしたということです。まさに雪との戦いですね。
f0070542_15234144.jpg
続いて隣町で16年前に建てられた東郷小学校です。前回も訪れましたが、今回は現場の棟梁の剱持さん自ら説明してくださいました。伝統工法の一つである貫構法と曲り材の力強い軸組が意匠として玄関の正面に活かされております。
f0070542_15234581.jpg
建物は平屋で、中庭を囲うように校舎が構成されております。教室では生徒さんが授業をしておりました。

f0070542_15234864.jpg
梁材は木肌や節の様子から地松と思っておりましたが、杉材ということです。ちょっとびっくりですが、産地から言えば松は難しいと思っておりました。

f0070542_15235538.jpg
どうですか、木造の小学校。このような学校に子供たちを通わせたいと思いませんか。
この学校を目当てに引っ越してくるご家庭もあるとききました。生徒さんも少しずつですが増えているそうです!
f0070542_15244821.jpg
素晴らしい風景です。前の日の積雪で初冠雪となった鳥海山。
地域ごとの特性は気候と地形と景色、そしてそこで暮らす人々の気質によるのだと思います。山形県の人たちはいつも温かく迎えてくださると感じております。

f0070542_15245214.jpg
全建総連の重役である、地元の三浦さんには3月に続いて今回も段取りや調整に大変お世話になりました。そして今月の住生活月間では国交大臣表彰を受賞されたそうです。おめでとうございます!



# by yamato-aoki | 2017-10-11 07:08 | 業界活動 | Comments(0)
2017年 10月 10日

JBN中大規模木造WG・鶴岡市視察①

f0070542_08271822.jpg
先週は水曜日から1泊で2日間、山形県鶴岡市に行っておりました。JBN全国工務店協会の国産材委員会中大規模木造WGの視察です。
3月も全建総連さんの視察に私も同行させておりましたが、JBNのWGでも鶴岡市の取組はメンバーに見てもらいたいと思ってプログラムに入れておりました。
f0070542_08272352.jpg
まずは一部の床構造にCLTを使用した羽黒高校です。前回は工事中でしたが、すでに開校して生徒さん達が使われております。
木造建築の面積制限で2つのRC構造の階段ホールで区画。木造3階建の校舎となっております。
f0070542_08272843.jpg
一部の梁が表しにして使用されていたり、このように地元の杉材でルーバーをしたりと木造らしい温かみも感じられます。
f0070542_08273340.jpg
こちらは構造接合部のモデル。地元の鶴岡産の杉材を中心に、唐松など国産材で構造をまとめた大断面集成材工法です。接合部は樹脂で固めています。
この様な大断面集成材の工法は沢山あるので、在来工法のZマーク金物のようになっていくと取り組む工務店や大工にはもちろん、業界全体も有り難いです。これからの課題ですね。
f0070542_08273922.jpg
CLTを床構造に使っているのが、この食堂です。
木材の製材を幅で張り合わせたり互い違いに重ねたりして接着剤で固めたものがCLT。隙間はないので配線などは露出にするか穴を開けて隠すことになります。こちらでは潔く露出配線でした。
今の学校は食堂でも食事の時間外に教室として勉強する形を取っていることもあるのですね。
f0070542_08281658.jpg
続いて鶴岡市役所羽黒庁舎です。鶴岡市産の間伐材の利用で躯体のフレームに多く使用した建築です。結局その多くは窓から見える筋交いと柱となりました。
f0070542_08282016.jpg
庁舎の中はこのようになっております。
柱や梁が表しに使用されていますので木造とわかりますが、庁舎からの香りや歩いて見るとなんとも言えないしなりや撓みがより木造らしさを感じます。
f0070542_08282529.jpg
玄関正面の目立つ位置にはシンボルとなる柱です。
f0070542_08282894.jpg
こちらでは市役所建築課長の村上さんから取り組みについて説明を受けました。
日本で最先端を行く鶴岡の地域産材の木造建築の取組は市長のトップダウン、市役所職員の地域に対する熱い思いと技官を育てていた体制、地域企業と職人の確かな実績と信頼関係などので十数年の成果なのだと改めて思い知らされました。またコンスタントに木造プロジェクトを行っている事も忘れてはなりません。
f0070542_08290866.jpg

こちらは木造ではありませんが、今年の8月に竣工したばかりの荘銀タクト鶴岡、市の文化ホールとなります。伸びやかで折り重なった屋根は鶴をイメージしているのでしょうか。
f0070542_08291320.jpg

模型でも複雑な形状であることがわかります。こりゃ大変な工事だったでしょう、、、。
f0070542_08300649.jpg

玄関ホールから公共建築とは思えない見事な建物です。地元の鶴岡産材の杉が天井のルーバーなどに使われております。
床は固化剤を混ぜたコンクリートを磨いて仕上げたものとのことです。コンクリートなのに大理石の様な不思議な床でした。
f0070542_08291874.jpg
こちらはメインの音楽ホールです。1200名程の収容キャパがあります。
座席配置も独特で、棚田の風景ですね。

f0070542_08292309.jpg

ステージから見るとその様子がよりわかります。
鶴岡の取り組みはまだまだ発展していました。

# by yamato-aoki | 2017-10-10 07:25 | 業界活動 | Comments(0)
2017年 10月 09日

住まいのコンシェルジュ 第687回目

本日もFMやまと(77.7MHz)でラジオ番組が放送されます。今日のテーマは「開放型暖房器具」についてお話いたします。遠くで放送が入らない方はこちらへ。
本日放送分もアップロードいたしました。
次回は「省エネ住宅の住まい方①」についてお話いたします。次回もお楽しみに!



# by yamato-aoki | 2017-10-09 07:09 | インフォメーション | Comments(0)
2017年 10月 06日

代々木公園こども園内覧会

f0070542_08164355.jpg
春先に木工事をお手伝いさせていただいた、代々木公園内に新築をしていた認定こども園が今月から実際に開園しました。先週末土曜日に、内覧会が行われましたので施工した大和工務店さん、設計監理のブルースタジオさんからのお誘いで家族で見学させ戴きました。
注目の木造施設ということで大変多くの方が見学に来られておりました。

f0070542_08170102.jpg
私の後ろ姿。
同じ時間帯でも良く知る方に沢山会いました。岡庭建設の岡庭社長、池田専務、モックの榎本社長などなど。後でSNSで見ましたが、時間差でまだまだ多くの方もお見えになったようです。


f0070542_08155707.jpg
先日社員皆で見学させて戴いてから備品や家具類などが入ってより施設らしくなっております。ヒノキ材を中心とした国産材の家具が沢山使われているのがうれしいですね。木の香りが心地よいです。
f0070542_08161436.jpg
なんだかおしゃれに飾られております。実際に開園したらだいぶ変わるかもしれませんね(笑)

f0070542_08172954.jpg
子供ごとに利用するロッカー。こちらもヒノキ材です。娘の保育園は私と同じ年くらいなので古いのですが、こういった部分も本当に進化していますよね。容量も倍かも(笑)


f0070542_08173460.jpg
木材の良さを随所にみられるこども園。大人気であることは言うまでもありません。そして私たちには子供たちにとって「木育(もくいく)」の一環になって欲しいと思います。自宅もこういった木造の建物・内装にあふれた生活になり、環境保全としての木材利用といった社会教育にもつながれば。

f0070542_08183823.jpg
最後は娘を座らせて写真を撮りました。表情もなんだかうれしそうです。
普段から素足が多いのですが、無垢のフローリングは素足が一番気持ち良いことは自宅でもこちらのこども園でも十分に感じて育っています。



# by yamato-aoki | 2017-10-06 07:14 | 日々の出来事 | Comments(0)
2017年 10月 05日

住まいのコンシェルジュ 第686回目

本日もFMやまと(77.7MHz)でラジオ番組が放送されます。今日のテーマは「土地選び④」についてお話いたします。遠くで放送が入らない方はこちらへ。
本日放送分もアップロードいたしました。
次回は「開放型暖房機」についてお話いたします。次回もお楽しみに!


# by yamato-aoki | 2017-10-05 07:45 | インフォメーション | Comments(0)
2017年 10月 04日

JBNJBNの杉板準耐火構造が記事になりました

f0070542_08223872.jpg
先日、日経のライターの松浦さんから取材を受けましたJBNの杉板準耐火構造が日経アーキテクチャーの記事になりました。

f0070542_08225329.jpg
この3年間の成果がこうやってお披露目できることを関係者の皆様に感謝申し上げます。
時間がかかってしまいましたが、今月末の講習会を皮切りに、全国で講習会をスタートします。是非沢山利用して、木のあふれる街並みを作っていきましょう!


# by yamato-aoki | 2017-10-04 07:21 | 業界活動 | Comments(0)
2017年 10月 03日

建築士定期講習

f0070542_18360895.jpg
先週の火曜日は丸一日の建築士定期講習を受講しておりました。マンション耐震偽装問題や建築士偽造問題など建築士の信用が失墜してから始まった定期講習は3年ごとに行われております。今年は定期講習制度が始まる以前から建築士資格を持っている人が受講となる年度なので社内でも受講者は多いです。私もこれで4回目の定期講習かもしれないです。
建築士定期講習はビデオ講習会なのでずっと座りながらテキストの説明を聴いて最後は終了考査です。かなりキツイ講習なのですが、せっかくなので前向きに。最近の法改正などを一纏めで勉強できる機会は無いです。住宅関連や木材関連の知識に偏っているのも気付かされますね。
とはいえ、省エネの義務化や公共建築物等木材利用促進法はさらりと、宅建業法改正によるインスペクターはテキストには記載があっても説明はありませんでした、、、。


# by yamato-aoki | 2017-10-03 07:35 | 講習会 | Comments(0)
2017年 10月 02日

住まいのコンシェルジュ 第685回目

本日もFMやまと(77.7MHz)でラジオ番組が放送されます。今日のテーマは「土地選び③」についてお話いたします。遠くで放送が入らない方はこちらへ。
本日放送分もアップロードいたしました。
次回はこのシリーズ最後「土地選び④」についてお話いたします。次回もお楽しみに!


# by yamato-aoki | 2017-10-02 07:10 | インフォメーション | Comments(0)
2017年 09月 30日

祝!瀬谷区U邸上棟‼︎


f0070542_21451136.jpg

夜はだいぶ涼しくなり、秋が深まっているのを感じます。秋晴れの爽やかな天気の下で、瀬谷区U邸が無事に上棟しました!
U邸は平成29年度地域型住宅グリーン化事業の青木工務店第1号となる、三世代同居の地域材利用の長期優良住宅となります。
広い敷地にも負けない存在感です。下屋が大きく廻っていますが、下屋がの小屋組が出来上がると更にどっしりとしたプロポーションになりますね。
お清めを済ませて、皆でお土産を沢山頂きました。U様おめでとうございます。またお心遣い、誠にありがとうございました!青木工務店らしい、木材の魅力あふれた丈夫で長持ちの住まいに仕上げて参ります。引き続き宜しくおねがいします!


# by yamato-aoki | 2017-09-30 07:08 | 現場 | Comments(0)
2017年 09月 29日

代沢の家見学

f0070542_19264157.jpg
色々と動いているのでブログの内容が遅れがちになっておりますが、月曜日は弾丸スケジュールで下北沢へ。リビタ社のプロジェクトで納谷建築設計事務所設計監理、住宅資材メーカーのYKKAPとタニタハウジングウェアもコラボレーションをしている買取再販のリノベーション現場の見学をさせていただきました。谷田社長のフェイスブック繋がりで開催を知り、その後リビタの黒田さんからも伺いました。貴重な機会、ありがとうございます。
f0070542_19264506.jpg
見学は3部制で、私は最初のコマで見学させていただきました。大変多くの方が訪れております。
間取りは従来の建物と大幅に変わっております。1階中央の土間空間からすべての部屋へのアクセスができる間取りになっておりました。南面からのハイサイドライトが建物のどこにいても自然光を感じることができます。


f0070542_19264910.jpg
2階への階段もこの土間にあります。視線を遮らないようにストリップ階段になっております。
f0070542_19265384.jpg
2階にLDK空間ができております。
キッチンダイニングが1段上がっていて目線の変化も良い効果がでておりますね。
ロフト空間はあくまでプラスアルファ。空間の伸びを感じさせるので荷物を置いて見えてしまうと残念かもしれませんね。
f0070542_19265736.jpg
システムキッチンもあくまでオリジナルクラフト。はやりすたりを廃したいという黒田さんの言葉が思い出されます。
f0070542_19272198.jpg
デッキにはなんとサイプレスが使われておりました。施工した工務店さんのおすすめだったそうです。青木工務店と一緒ですね。
見学の2部にも良く知る工務店の社長などがお見えになっておりました。見学ありがとうございました!


# by yamato-aoki | 2017-09-29 07:24 | 日々の出来事 | Comments(2)