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大和にある青木工務店社長の日記

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2008年 08月 15日

工務店がいないこと

昨晩も子供が寝てから夜のサイクリング。この所のゴタゴタで久しぶりということもあり、普段の一時間程度から二時間近い運動となった。境川を下って藤沢橋まで。藤沢の町に入ると川沿いの道は寸断されてしまう。藤沢の裁判所を折り返し地点として戻ってきた。
自転車をこぎながら考え事をする。ふと、この間の新建ハウジングの小冊子に掲載されていた岩下先生のコラムを思い出した。
高齢化社会を迎えるにあたって、工務店がいなくなってしまった場合の未来を想像する。大手は職人を育てる活動をしていない。職人とは広義の意味で必要とする職種すべてだ。工務店がいなくなれば、大工もいなくなる。そして取引関係の板金屋、塗装屋、電気屋、水道屋もいなくなる。大手は利益が見込めやすい高性能な新築を追い続ける。台風被害があったときブルーシートをかける人、細かなでも総合的に業者の手配が必要となる改修に対応する人がいない。高所の電球交換をする人もいない。町のイベントに櫓を組む人もいない。
文書には最後に工務店がなくなってしまう未来はあってはならないと結んである。こう思われているだけでも、われわれ次世代工務店主はやる気になるはず。その一方で、こういう部分に対応できない工務店ではあってはならないのだと肝に銘じる。

by yamato-aoki | 2008-08-15 10:17 | Comments(0)


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