次に訪れたのが協同組合秋田県北木材センター。協同組合というとおり、製材所である組合員が材料を持ち込み、材木屋さんを相手に販売している所である。市場のような形とも言える。
原木市場から競り落としたばかりの秋田天然杉。樹齢200年だそう。
秋田天杉の和室の化粧柱。大径木なので芯去りの大面柾目使い。
カウンター材などの一枚板がたくさんあった。専務理事の小笠原さんが、かつてこの置き場もいっぱいに材料があって直ぐに売り切れるほどという時代もあったと話されていた。
同じ敷地内に秋田杉の集成材の工場がある。もちろんJAS工場認定。トラスが美しい。
厚さで5枚合わせの構造。構成するラミナは50年ものの杉を使用。表面から2枚ずつは強度試験をして選別した材を使用しているとのこと。
乾燥施設の燃料は木片チップ材を使用。隣には5機の乾燥施設がある。
杉の集成材はヤング係数がE70程度が多いようで、しなやかで粘るようなイメージがある。供給性や性能をしっかり確保する上で集成材を希望するビルダーは多い。