KBIでの説明の際「購入したほうがいい書籍」として紹介されたものを求め、関内の建築士協会へ行く。窓口で問い合わせをするが、会員でなければ販売できないとのことだった。仕方なくその場で入会し、資料を手にした。
現場の監理者(カンの字が管ではない)用の自主チェックシートとして設計段階用、現場段階用のものと、監理報告書のシートだ。中を見ると現在使用している弊社用の品質管理チェックシートと相違ない。監理報告書も完了検査の4面とさほど変わりがない。つまり通常業務でいいとわかり少し安心した。
そもそも監理と管理の違いが今まで曖昧であったことが露呈されつつある。真面目な施工業者は施工の工程、予算、安全、仕上がりという「管理」を超えて、設計者の違法行為(重大な違法行為とまで行かないものも含め)を指摘してきた経緯がある。そのことは「監理」に属する。監理とは法に照らし合わせたチェックを示す。ISOではコンプライアンスは顧客満足の前提と位置づけているので弊社の現場チェックシートも技術的な部分以外に法令のチェックの項目が多くいれて作ったのだ。もはや現場代理人は監理と管理をこなす設計資格者でなければならないと改めて実感した。