7日土曜日は午前・午後とお打合せ後、上棟で現場に向かう。平屋だが建物側に傾いた外壁が印象的なプロポーションをしている設計監理建物である。担当する狩野棟梁は作業場で一ヶ月以上刻み加工をしていた。
構造は工務店の責任において今回は会長が担当。プロポーションから基本的な構造の成り立ちのアイディアを二ヶ月前から検討。今週に入って建て方作業中も納戸も脚を運んで確認していた。木造においてはジョイント部分はどうしても弱点になってしまうので、早い段階から長尺材を確保していた。垂木も梁を二つ割にした特殊寸法のものを使用している。その甲斐あって屋根に上っても剛性がしっかりしていることがわかる。
設計の常川さんも木組みの造作美に見とれている様子であった。設計変更をして表わしにできないかとまで言われていた。シンプルなプロポーションは造形も美しくなるものだ。これから完成がますます楽しみになってきた。